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 我がふるさと福津市奴山は、まず新原奴山の古墳群が有名で、かつて宗像を支配し沖ノ島での祭祀を司った宗像の君とその海の民の古墳が41基、海を望むなだらかな台地の上に密集しております。又、奴山の集落の奥に入った所に縫殿神社(ぬいどの)があります。5世紀初頭応神天皇の頃、呉(中国)の国から兄媛(えひめ)弟媛(おとひめ)呉織(くれはとり)穴織(あなはとり)という4人の姫が招かれ、その中の一人兄媛がこの地に残り中国の高度な染色、機織り、裁縫の技術を広めたとの事。日本最初の裁縫の神様でありこの地がデザインファッションの発祥の地であると言い伝えられております。繊維業界の中でデザイナーの方や企画されている方は一度訪ねてみてはいかがですか。何かターニングポイントが潜んでいるかもしれませんよ。

 2009年より開催されている全日本女子実業団駅伝(宗像市→福津市を結ぶ6区間42.195km)の第3区(10.2km区間)のあたりでありメインランナーの野口みずきや福士加代子が激走を繰り広げる地域でもあります。その国道495号沿いにあんずの里があり地域特産品の即売場や、芝生も青々とし広々とした運動公園はピクニックがてらの子供連れで休日はにぎわい、スポーツ施設も硬式野球場、多目的グランド、テニスコート等、幅広く利用されています。宮地嶽神社も近くでお正月三が日は、身動きができないほどの初詣客で、大渋滞は毎年の出来事です。宮地嶽神社は、長さ13.5m、重さ5tの大注連縄や直径2.3mの大太鼓、直径1.8mの大鈴と3つの日本一があるとされています。毎年9月21日~23日の秋季大祭(放生会)も箱崎・宮地嶽・宗像と三大放生会のど真ん中であり御神幸祭では40年くらい前から芸能人(女性歌手)を呼び十二単をまとった祭王が参道を練り歩くというのは圧巻で初代はその当時25才若くきれいな奥村チヨでした。その後も演歌歌手中心で継続している模様。おもしろいのが2月28日あたりの奥の宮不動神社のお祭り(ぜんざい祭り)は、「ぜんざい、よきかなよきかな」とおまじないを唱えて食すれば、その年一年御利益があるとの事で毎年行くという常連さんも多い。

 最後に小さいころから博多に行く時は、必ずお世話になっていたもの。それは、西鉄宮地嶽線で津屋崎駅から貝塚へ、それから乗り換えて天神とか博多駅とか心おどらせ都会へ行ったものです。青春時代の色々な思い出がつまった西鉄宮地嶽線「ありがとう」と感謝の言葉を言いたいと思います。失くなってしまってこそありがたみが分かるものですね。