近頃、テレビや身近な若い人たちの会話の中で間違った日本語や造語でしゃべることがごく普通に世の中一般にも受け入れられていますが、間違った日本語も、皆が日常的に何十年と使っているとそれが標準のようにもなってくるので、何が正しいかは決め付けられない一面もありますがしかし、日本語はその場の状況により微妙な使い分けが出来、奥深い文化と密接に関係しているので正しい日本語は大切に残していきたいものです。
◆普段使っている間違った日本語を紹介します。
・姑息な | この言葉は、感じから想像して卑怯だという意味にとらわれやすいのですが、間違っています。この言葉の正しい意味は、「一時しのぎの、その場のがれの」です。 |
・確信犯 | この言葉は、わかっていながらやるというような意味で使われていますが、本来は全く違う意味を表しています。道徳的、宗教的または政治的義務の確信を動機として行われる「犯罪」などが正しい意味です。 |
・陳腐 | この言葉は、つまらないものという意味ではありません。「ありふれていて平凡なこと」というのが正しい意味です。 |
・汚名挽回 | 汚名挽回だと汚名を取り戻すことになり、逆の意味になります。 |
・たり、とか | これらの言葉は、文が並べられた時に使われるもので、単体には使いません。例えば、趣味を聞かれた時に、「読書とか」と1つしか述べずに用いるのは誤りだということです。 |
・何気に | このような表現は誤りです。日本語には何気にという言葉はないようです。「何気ない」というように使うのであれば問題ありません。同様に、「さり気に」も誤りです。 |
◆いつも気になって仕方がないのがコンビニなど店員さんの言葉使いに???………皆さんそんなことがありませんか???
★お店で物を注文したあとに、「○○でよろしかったですか?」と確認される場面が多いのですが、なぜ過去形できかれるのでしょうか。取引が進行中なら、「○○でよろしいでしょうか」で済むのではないでしょうか。
★「お先、大きいほう6,000円」の「大きいほう」これは不要語句で、6,000円というのにおおきいなんて修飾は不要なのでは、ちなみにその後の小銭を返す時に「おあと〜300円の」の「おあと」これを使うより「残り」のほうが適切なのでは。
★買い物をしてレジで1万円札を支払いました。
[不正解](おつりがある場合) 「1万円いただきます」
(おつりが無い場合) 「ちょうどお預かりします」
[正 解](おつりがある場合) 「1万円お預かりします」
(おつりが無い場合) 「ちょうどいただきます」
※おつりを渡される際、先にお札を渡されて、その後「残り800円のお返しです」などと言われると「残りって言うなよ」と心の中でつい怒ってしまいます(笑)
日頃の生活の中で私のような体験や疑問に思った方がきっといるのではないでしょうか。