日常生活の中で、私たちを照らすあかりは欠かせないものです。最近では、LEDといった新しい照明も注目されていますよね。今回は、照明のまめ知識についてお話させていただきたいと思います。
■照明選びの基本は?
人は日常生活の中で太陽の光と共に生活することが自然と身に付いているので、太陽光に近い光の中にいると心地よく感じます。太陽の光は、日中は白っぽく、朝夕には赤っぽく光りますよね。そのため照明選びでも、活発に動きたい時には白っぽい光、ゆっくりくつろぎたい時には赤っぽい光を選ぶと、自然の生活に馴染んで心地良い空間になります。ランプには、白熱灯、蛍光灯、そしてLEDなどがあります。
■白熱灯ランプ
やわらかく、温かみのある光なので、くつろぎ感を演出できます。料理をおいしそうに見せる効果もあるんですよ。マイナス面は、熱が出ることと影がくっきり出ることです。そのため、仕事や勉強をする際のあかりには適していません。
■蛍光灯ランプ
蛍光灯ランプには、やや赤みを帯びた温かみのある“電球色”と爽やかで青白い光の“昼白色”の2種類があります。どちらも影をつくりにくく、熱が出ないといったメリットがあります。一方、点灯直後からフル点灯までにはやや時間がかかります。昼白色の光は、事務所や店舗でもよく見る光で、日々の生活のあらゆる場面で使用されています。
■LED
LEDのランプ寿命は約4万時間(一般家庭で約10年間!)であるため、電球交換がほぼ不要です。現在、初期コストは蛍光灯ランプの約4倍と高めですが、電気代は白熱灯ランプの約10分の1、蛍光灯ランプの約半分になります。長い目で見ると、LEDはとてもお得なんですね。また、スイッチオンですぐに点灯するので、階段や廊下などにもオススメです。LEDはシャープな光なので、やすらぎ感は少なくなります。しかし、LED照明の歴史は浅く、まだまだ開発途中のあかりであるため、色味や演色性など様々な開発が進められており、さらなる照明効果が期待されています。
照明がひとつ変わるだけで部屋の雰囲気はガラっと変わります。秋分の日を過ぎて、だんだんと長くなる秋の夜長に、ちょっとした照明選びで雰囲気づくりをされてみてはいかがでしょうか。