私は今、福岡市東区和白で小学生の軟式野球チームのコーチをしています。私は、小学校三年生から野球を始め、大学卒業まで野球に携わってきました。そこで、大学の恩師から小学生の野球チームを見てくれないか?と誘いがあり、私はお世話になっている恩師からの頼みなので、即答で分かりました。と返事をしました。コーチを始めたばかりは、かなり戸惑いを感じました。子供達にどう接していいのか、保護者の方には、まだ二十歳そこらの奴に子供達を任せてもらえるのか、不安でいっぱいでした。ですが、チームの監督や恩師から、お前のやりたいようにしていいから。と言われ、子供達に純粋にぶつかろう、この子達の目線に立って教えようと思いました。そうすると、打ち解けるまでに時間は必要なく、向こうから話かけてくるようになりました。練習中のノックでは、わざと強い打球を打ったり、バッティングピッチャーの時も、小学生に向かって全力で投げた事もありました。そのような練習を繰り返していると、その内、今まで全く触れなかった打球にも追いつくようになり、バットにかすりもしなかったボールにも当たるようになってきました。
また、一週間前に教えた事が、もうできるようになっており、教えた私がビックリするような成長を見せる子供もいました。本当に子供達の成長というのは早く、物凄い勢いで大きくなっているんだ!と感じました。私は今、小学四年・五年生を見ています。初めてボールを触った子供達ばかりです。それでも、私のやり方は変えておらず、子供達に全力でぶつかっています。まず教えるのは、野球の楽しさ、野球を大好きになってもらう事です。確かに、他の子達に比べると、運動能力が低い子供もいますが、絶対に諦めず、野球を大好きになってもらえたら、すぐに他の子達に追いつきます。子供達の可能性というのは無限なんだと思っています。私もいつまでも、子供達の可能性を信じて、全力でぶつかろうと思います。