私の実家は、大分県玖珠郡玖珠町で、大分県の日田市と湯布院の中間に位置します。人口は約1万7千人で、自然に囲まれた静かな町です。
最近、大分自動車道玖珠インターを降りた所に「道の駅」ができました。先日私は、道の駅の中にある「童話の里くす」というレストランに立ち寄り、地元で有名な豊後牛や地元食材を使用した「きりかぶカレー」を頂きました。この名前の由来は、玖珠町の観光地である切株山からきています。実はこの切株山には言い伝えがあるんです・・・
『昔むかし、玖珠には空にも届きそうな楠の大木がそびえ立っていました。その村は、大木の落とす影でまったく地面に日が当たらない為、作物は育たず、村人たちは病気になり、大変困っていました。そこで、ある大男に頼んで、3年3ヶ月の歳月をかけて大木を切り倒してもらいました。その楠の木を切り倒した跡の盆地が今の「玖珠郡」となり、切株の形のまま残っている山は、「切株山」となりました。』
また、玖珠町に入ると、至るところに「童話の里」という文字が出てきます。これは、“日本のアンデルセン”と呼ばれ、数多くの童話を遺した口演童話家・久留島武彦の故郷であることからきています。久留島氏は、童謡「夕やけこやけ」の作詞を手がけたことでも知られ、久留島記念館には久留島氏に関する資料が多数展示されています。
昭和25年には、玖珠町に童話石碑が建てられたことを記念して、第1回日本童話祭が開催されました。その後、5月5日のこどもの日には毎年「日本童話祭」が開催されるようになり、今年は62年目を迎え、延べ4万8千人が来場しました。
古くからの伝説と自然でいっぱいのおとぎの国「玖珠町」・・
もし近くを通る機会がありましたら、ぜひ一度我町へ立ち寄ってみて下さい。