マイオアシス
 私は自宅で英語教室をしています。4年前、コロナを期にレッスンが激変しました。子ども達は教室に来ることができませんが、レッスンは止められないので、大の苦手分野のオンラインレッスンをすることにしました。その名は「Zoom」。
 日時を設定すると、パソコンやタブレットで遠くの人と話せるのです。ドラえもんの道具のように便利な夢の道具だと、感心が止まりません。レッスン、講座、勉強会、発表会、ミーティング、忘年会など、さまざまな理由でZoomを使います。大人数で集まることができない時、全国の仲間たちとZoom暗誦大会をしました。ニューヨークからゲストを呼んで審査員になってもらい、たくさんの事を我慢していた子ども達が笑顔になったのは、よい思い出です。
 Zoomのことならおまかせ!なんだって知っているつもりでいましたが、最近、また新しい使い方を発見!「Zoom大掃除」です。
 「掃除をしたいけど、すぐに座ってしまう」「スッキリした部屋で過ごしたいのに、床にある箱を3ヶ月動かしていない」「ひとつ買ったらひとつ捨てるつもりが、10個買っても何も捨てない」同じ悩みを持つ仲間たちが集まりました。
 お互いの顔を見た後は、「じゃ」とカメラをオフにして掃除に取りかかります。やる気に満ち溢れているので盛大にゴミ袋を準備しています。すぐにいつもの怠け癖が出て、ソファに座ってNetflixを見たくなります。でも画面を見ると静止画のみんながいる。それを見るとまたゴミ袋を持って掃除を始める気になるのです。Netflixの誘惑に負けずに1時間がんばれました。誰かが声を出すとカメラをオンにして、さっきより少しきれいになった部屋をわざと見せます。すぐに掃除に戻り、またカメラオンを繰り返し、全員の部屋がどんどん変わっていく。長い間見て見ぬふりをしていた部屋の床が見えてきました。誰かが見てる力ってすごい。自分だけがサボるわけにはいかないのです。効果抜群で、清々しい気持ちになる Zoom大掃除にはまりました。
 この楽しさは生徒たちに伝えたい!「Zoomテスト勉強」「Zoom英検ライティング対策」「Zoomカバン整理」を決めました。仲間たちとは、「Zoom確定申告」を計画しています。
 私にはZoomがついているのです。終わらない確定申告はないと信じます。