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iwanaga-2小生のOasisは、我が家の裏に設けた僅か20平米程の家庭菜園である。もちろん全て無農薬である。天候と虫、鳥類との戦いの日々であり、思う様に行かない。キャベツには、すぐに蝶が卵を産み付け、青虫が大量発生することとなる。これが厄介で獲っても次の日にはまた発生する。そのための防御に虫避け防御ネットの登場となる。からすに至っては、トマトが熟した側だけ食べてしまうから腹が立つ。今までに育てた野菜類は、キャベツ、大根、白菜、高菜、なすび、きゅうり、人参、ホウレン草、ごぼう、トマト、ジャガイモ、とうもろこし、かぼちゃ、ピーマンなどである。なにせ面積が少ないから工夫が必要で、例えば、かぼちゃは、地に這わせるのではなく櫓を作り、立体的に上に這わせるあんどん仕立てとし、実は吊下げて成長させるのである。

iwanaga-3夏の夕暮れ時に裏の勝手口を降りて行って野菜を採り、完熟トマトのスライス、そしてもぎたてのきゅうりをスティックにし、マヨネーズをちょっと付けたのを肴に冷えたビールで晩酌する時が幸せを実感できるひとときであり、有り難いことである。
種を蒔いたら芽が出るのが楽しみで、また、芽が出たら大きくなるのが気になり、夜遅くに通勤帰宅しても懐中電灯を点けてチェックをしたくなり、愛おしささえ感じるのは、小生ばかりでは無く野菜作りを趣味とする御同輩の諸氏も同じではあるまいか。いい歳した背広姿のおっさんが、懐中電灯を点けて畑でにやにやしているのを傍から見れば、変質者かと思われそうである。

iwanaga-4改めて感心したことと云えば、直径1mm程度の同じような種の中にもしっかりとDNAが区別して組み込まれ、大根になったり、高菜になったり、当たり前の事ではあるが、考えてみれば不思議さを感じる。また、生えて来る雑草にも良く見れば季節があり風流を感じる。これが、小生の小さな心安らぐWorldであり、Oasisである。