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福岡といえばまず何を思い浮かべるだろうか?
恐らくラーメン・屋台・明太子、この辺りが浮かぶのではないだろうか。期待を裏切るようで申し訳無いが、福岡の人はラーメンよりもうどんを良く食べる。屋台には地元人はほとんどおらず県外から来た人ばかり(かく言う私も1度しか行った事がない。結構ぼられる)。明太子は県外への贈答品にはするが、食卓にはあまり上らない。どれも「大阪の人はいつも粉物食べてる」的な誤解だ。なので地元人にすれば人に聞かれても前記のものはお薦めに上らない。ではなにがお薦めなのか。
意外と観光名所が少ないこの地で、お薦めできるのは食べ物と自然だと私は思う。“海”と“山”に囲まれた街なので、その恵みを余すとこなく享受しており、肉も野菜も果物も魚介類も産地が近い分、なんでも新鮮でおいしいと思う。特に海は「ちょっとそこまで」というぐらいの感覚で出かけられる程(例えば、大学の授業1コマ空いたら、そこそこ遊んでずぶ濡れのまま次の授業に出席できるほど)近くにあり、しかもここで生まれ育った私には「海=青」が当然だと思っていたが、出向中の方や来福頂いた取引先の方に『九州以外の海は青くない』と聞いて驚いたほど、“海”の青さは普通ではないらしいほど、とても綺麗なのだ。そのため魚介類はよっぽど外れなチェーン店に行かない限り、魚を注文して失敗する事はない。大当りなお店では、魚が一番最強な食べ物かもしれないと心底思う。
一方、“山”はというとこちらも結構身近にあり、少し車を走らせれば緑と田園に囲まれ、場所によっては温泉があったりする。
私の両親の実家は、まぁびっくりするほどの山奥なので、わざわざふらっとよその山に出向くという事はあまりしないが、それでもやはり緑が溢れる所に行くと癒される。特に前職で多忙を極めて心が荒んでいた時は、山方面に行くと虫の声や風・川のせせらぎから得られる癒しは半端ではなく、どんなにへこたれていても帰る時は力が漲っていた(でもそのパワーも半日で消費してしまう程多忙だったが・・・)。
“海”と“山”どちらにせよ、自然とおいしいもので癒されてリフレッシュする事が無意識のうちにできているから、余裕ができてちょっとだけ優しくなれる。それが「九州の人は温かい」と言われる所以かもしれない。
元気な人はもちろんだが、ちょっと心がささくれ立っている人ほど、一度来てみてはどうだろうか?食物はなんでも美味しいし、B級グルメも結構多い土地なので、偏食の方もおそらく大丈夫かと思います。

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