1945年の9月27日の話なんやけどね…。
 戦後の日本ばね、大きく変えることになった「37分間の会談」ていうのがあったとよ。
 場所はね、東京のアメリカ大使館。そこに来たとは、あのマッカーサー将軍と昭和天皇たい。
 こん時はね、日本は戦争に負けてしもうてね、天皇さんの責任ば問う声も結構強かったっちゃんね。マッカーサーも最初は、天皇ば「敵の象徴ばい。」って思うとったげな。えずかなー。
 でもな、昭和天皇は会うなり、こげん言いなったとよ。

「国民ば守るためやったら、わしの命を差し出しても構わん。」って。

 天皇ていう地位とか自分の命やらよりも、国民の事ば思う気持ちが伝わってきて、マッカーサーはちかっぱびっくりしたげな。マッカーサーもいろーんな要人におうて来たけど、そげな人間は世界広しといえども、どこの国にもいままでおらんかったげな。
 しかもね、皇室の宝もんをアメリカに差し出して、そのお金で国民の食べ物ば買おうとも思うとったっちゅう話もあるとよ。[どこまで国民思いなんや!]、って胸が熱うなるばい。
 マッカーサーは、この会談で心ばガラッと入れ替えたげな。「なんやこの人は!日本の魂や!」って深う感動して、「天皇制ば守るべきばい!」って思うようになったげな。
 たった37分間で、あの激戦場ばよーけくぐり抜けてきた、鬼のマッカーサー将軍の心ば動かしたんよ。
 すごかろう?
 今の世の中、自分のことばっか考えたり、責任逃れたりする器の小さかしょうもない人間も多かばってん、この話ば聞いたら考えんといかんね。なかなか誰も言うてくれんしね。
 ほんのちょっとの覚悟と真心と言葉で、人の心はこんなにも動くとよ。
「自分さえよけりゃよか」やないとよ。
「誰かのために、自分ば差し出す」ていう気持ちが、人間ば大きうするっちゃけん。なかなかできんことかもやけど、昭和天皇の生き様、今こそ見直さんといかんちゃないかな…。
 ね、そげん思わん?