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血圧とはそもそもどの様なことでしょうか。当社は主に業務用の血圧計や心電計などを製造販売しておりますので、今回は血圧についての基本的なことをご紹介いたします。
心臓から血管を通して、血液は主に酸素と栄養素を運びます。血液を体のすみずみまでいきわたらせるために、心臓はポンプの役目を行い、血液を押す圧力を「血圧」といいます。血管の弾力性が失われたり、血管にコレステロールなどがたまると、より以上に圧力をかけないと流れなくなります。圧力が上がりすぎると血管が破れるリスクが高くなり、また高圧力をかけ続けると心臓の負担が大きくなり、長い期間続くと心臓の機能障害が出てきたり、肝臓障害を招いたりしますので「血圧」は決して侮れないのです。
血圧の変化の要因として(1)心臓のポンプとしての能力 (2)血管の弾力性 (3)抹消血管の抵抗の度合い等があります。また「血圧の測定値」は、病院で測る場合と、家庭で測る場合では10〜30mmHgもの差があることがあります。また体の状況によっても数値が異なります。病院ではどうしても緊張したりしますので血管が収縮し、血圧値が上がってしまいます。この病院での測定血圧は「診察室血圧」または「白衣高血圧」といいます。日常血圧とは、家庭でのリラックスした状態で測定した「家庭血圧」のことですので、病院で測定した血圧が高いからと心配することはないかもしれません。
家庭血圧は、朝晩測定するのが血圧管理には有効です。朝は起床後1時間以内、排尿後、服薬前、朝食前に座って測ります。晩は就寝前に測ります。運動直後や食事の直後、入浴直後なども値が変わります。
日本高血圧学会の家庭用血圧測定ガイドラインでは、血圧計は上腕で測るタイプのものが勧められています。上腕の測定がいちばん誤差が少なく安定した数値が得られるからです。
自分の健康状態を把握するため、リラックスした状態で血圧を測定し、日常血圧を常に把握しましょう。

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