さる4月9日(火)~10日(水)、東京に街づくりの先進地を訪ねる視察研修を行いました。
 建設中のMFLP・LOGIFRONT東京板橋(板橋区舟渡)は、災害用ヘリポートの設置や防災倉庫の設置、災害時には避難者の一時受け入れ(3日間、1000人)等の地域貢献を行う事で建物の容積率や高さ制限を緩和する工夫を施し東京23区内最大の6階建て延床面積25万㎡大型物流施設を実現した経緯について説明を受けました。
 平成29(2017)年に竣工した赤坂インターシティAIRにある日鉄興和不動産㈱様の本社オ フィスは事務所スペースをフリーアドレス化、ビルの3階・4階に大規模な会議施設を設置し 「利用頻度の低い会議室は地域や周辺企業と共有化する」徹底した効率化が図られていました。 また、敷地内に設けられた約5000㎡もの緑地帯を散策し緑の大切さを感じました。次に訪れた 「会員制シェアオフィス」WAWが入居する赤坂第35興和ビルは築45年が経過した旧い建物で、 これから建て替えも検討されるため限られた期間に建物を有効活用するものであり、故にシェ アオフィスを低廉な価格で提供できるという工夫がなされています。
 最後に訪ねたinnoba大田は、大田区による「ものづくりのまち」としての立地支援や研究開 発への支援が行われる「まち」の特長を活かし、ものづくり・研究開発企業やスタートアップ 企業が「ひとつの建物」に集まるマルチテナント型工場・研究開発施設であり、企業の専有部 と商談室や荷捌き駐車場などの共用部を効率よく配置された施設を内覧することができました。
 いずれの施設においても、「地元との話合いやあるいは立地特性を熟慮することで、その建 物の特徴を活かし建物を最大限に有効活用する」という共通点を学ぶこととなりました。街づ くりの参考として、現地を訪れなければ得られない貴重な情報を獲て大変価値ある研修でした。
追伸:この視察は、福岡県中小企業団体中央会の支援(助成)を受けて実施しています。