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takeshita-2株式会社アビオスでは、「限りある命と地球の未来のために知恵を耕し貢献します。」を社員一同合言葉に、「環境に優しい取組み」を代表である田中良彦自身が独自に取り組んでまいりました。この代表の取組みがきっかけになり、環境事業部を設け、今では有機JASの認証圃場(アビオスファーム)を運営するまでになりました。
小生は、もともと前職は化学農薬を販売しており、同じ「農業」というカテゴリーではあったものの、ま逆の取組みを行ってました。そういった経験を持った小生ですので、農薬の酸いも甘いも知識としては理解したうえで、現職に携わっているわけです。ここで、全てをお話しすると、みなさんは、今日から食べるものがなくなってしまう?と言った事になりかねません(笑)ので、悪い部分はあえて割愛させて頂きます。小生が今の業務に携わるに当たり、会社のトップの方針が「環境に優しい取組み」を掲げていた事もありますが、自分自身の家族(特に娘)に安心・安全な食を親として提供してあげたい。また、そんな環境が作れたら...と言った事が小生の「有機農業」への取組みのきっかけになりました。
そもそも、『有機』というのはどういう意味を持つのでしょうか?辞書などで調べてみると、「生命力を持った」という意味合いがあることがわかります。となると、野菜は植物、もちろん生きているモノだから、何もわざわざ「有機」野菜なんて区別することはないんじゃないの?という疑問がわいてきませんか?「有機」野菜以外は「無機」野菜、人工的な野菜なのか、と思いかねませんね。
実際のところ、工業製品のように工場生産に近いカタチで栽培されている野菜もあるわけですが、それはさておき、現在、「有機野菜」と呼ばれているのは、ざっくばらんにわかりやすく言うと、過去2年間化学的に合成された肥料や農薬を使わずにしっかり土作りをした農地で、有機肥料によって栽培された農作物のこと。大地の活力そのものが栽培してくれた野菜ですから、エネルギーがみなぎっていて、美味しい。有機野菜は、土の力、太陽のエネルギー、自然のパワーがしっかりと凝縮された、ぎゅっと濃い味がします。しかも、健康面から考えても、無農薬で安心。環境ホルモンの問題や狂牛病に始まり、最近は、食をめぐる偽装問題や残留農薬の問題などが次々とメディアをにぎわしていますから、やはり、毎日の食卓にのぼる野菜選びには、しっかりとした視点を持って臨みたいものですね。特に、家族の健康をあずかる主婦にとって、確かな安全性と美味しさは食材選びのキーポイントです。

takeshita-3有機野菜に興味を持って、手にする方の多くは、やはり、女性。特に、妊娠中の方や、小さなお子さまをお持ちの方が多いのも、うなずけます。有機野菜に関心を持つ最初の一歩が、「その味」であっても「安心・安全」であっても、どちらでもかまいません。まずは手に取って、実際にその味を確かめてみませんか?有機野菜を毎日の暮らしに取り入れて、健康な食生活をサポートしていくようになると、食卓にのぼるあらゆる食べものの、その産地や生産方法、添加物の有無などに注意が向くようになります。それと同時に、有機野菜を栽培している生産者への感謝の気持ちも自然にわいてくるようになりますね。
昔から私たち日本人は「お百姓さんが一生懸命育ててくれたお米だから、ひと粒残さずいただかないと罰が当たる」といわれて育ってきたものです。オーガニック食品も、海外からの輸入物がたくさんあります。視点を変えてみると、環境保全のオーガニックなのに、それを輸送してくるエネルギーのことなどを考えると、果たして、環境運動になっているのだろうか?という疑問だって、でてくるかもしれません。
有機野菜をきっかけに、個人の食から地球全体のことまで、こうしてさまざまに思いを巡らすようになるだけでも、一歩前進だと思いませんか?ただ、自然と真摯に取り組み、無農薬で安心できる作物栽培を行なっている生産者の苦労に対して、感謝の気持ちを忘れずに持ちたいものです。また、オーガニック食品を購入するということは、その美味しさに魅かれて、あるいは自分たちの健康にいいから、というのはもちろんですが、こうした生産者を応援すること、サポートしていくことにつながっているということも理解しておきたいですね。