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久しぶりにハーベスト投稿の依頼がありましたので立場上断るわけにもいかず執筆させていただきます。卸センターニュースから含めますと10数回寄稿させていただいた記憶があります。そのほとんどがゴルフかあるいはラグビーか…
たまには芸術とか音楽とかについて書こうかなとも思いましたが能ある鷹は爪を隠すと申します。というわけで今回もやはり趣味のゴルフについて書きますのでお暇な方はお付き合いください。
趣味という言葉を辞書で引くと、仕事・職業としてではなく、個人が楽しみとしている事柄とあります。私の自宅の近くには24時間営業のゴルフ練習場があります。昔からあった練習場なのですが3年ぐらい前からこのスタイルになり当初は22時をすぎるとお客(練習に来る人)はほとんどいませんでした。いても土曜日か金曜日に数人いるぐらいで電気代や消耗品、危機管理など経営的なことを考えるととてもじゃないですが長くは続かないだろうなと考えておりました。ところがどうでしょう最近は平日の0時近くになっても次から次と練習者がおとずれて金、土などは打つ打席がなくて待たなければいけないほど繁盛しております。老若男女さまざまで特に最近は若い方やカップルで来られる人たちが目立つようになってきました。藍ちゃんや遼君効果が顕著に反映しているのでしょうね。

それはよしとして私はこの練習場でたくさんの知り合いや友人ができました。若い方から人生の大先輩まで職種や肩書もばらばらで料理人、職人、サラリーマン、経営者、無口な人、おしゃべりな人などバラエティーにとんだメンバーです。趣味のなせる技と申しますかとても楽しく過ごさせていただいております。ゴルフ談議は勿論、それぞれの業界のこととか話題には事欠かないのですがこのメンバーに共通しているのは少なくともゴルフに関しては向上心を持って取り組んでいるということです。月に数回から週に数回、あるいはほとんど毎日の方までそれぞれが上達を目的にやってきます。あれこれ考えながら失敗もあれば成功もあり夏場などは夜でも汗びっしょりになってしまいます。そしていざ本番!コースにでてみると前回よりも悪くて落ち込む…なんてこともしょっちゅうです。そしてまた仲間に報告して笑われたり励まされたりアドバイスをもらったりのくりかえしなのです。しかしそれが楽しい。その中にいると不思議に元気をいただけます。明日への活力をいただけます。

これが趣味の世界だからよいのでしょうが直接生活に影響するプロは大変ですね。過去私はプロ歴10年生とプロを目指す研修生と二人に憧れをもつ青年実業家と4人でプレーをした経験があります。その時に印象に残っている会話があるのですが昼食の時にその研修生が「去年、あの一打のために合格しなくて現在苦労しています…」と言ったのに対してキャリア10年のプロが「10年前にあの一打で合格したばかりに現在苦労しています、あの時プロをあきらめて別の道に進んでいれば俺も今頃青年実業家ってよばれていたかもしれんなー」と言って笑ったのを思い出しました。人生万事が塞翁が馬ですね。
笑いながら話していたお話ですが、すごく楽しそうにお互い会話されていました。これは仕事にも通じる所があり、人生の大半を占める「仕事をする」ということを、少しでも好きになることができれば、失敗しても次への向上心に繋がるし、成功すればさらに仕事が楽しくなると思うのですが、なかなか難しいですね。
仕事は辛いものだと思っている皆様、何事にも向上心を持って取り組みましょう。
(自分に言い聞かせています)