ゴルフの発祥は諸説あるが、文献に初めて登場するのは1457年にスコットランドのジェームス2世が出したゴルフ禁止令で、貴族たちがゴルフにはまって武技弓術の鍛錬をサボるのが目に余り禁止令が出されたという。スコットランドにある世界最古のゴルフ場「セントアンドリュースリンクス」は聖地とされる。暇な貴族が毎日遊んでも飽きないように磨き上げられたから、それは究極に難しく、究極に面白く完成したゲームだ。近年コロナ渦において屋外でソーシャルディスタンスを保てるスポーツとして再認識され、若者を中心にゴルファー人口が急増しているという。そんなゴルフの魅力を、自分なりにまとめてみた。

【自然がフィールド】
ゴルフの最大の魅力は、広大な自然のフィールドが競技場であるということだ。そこには海・山があり、自然のあるがままに、広い空の下で変化する気候の中でプレイされる。初心者の頃は景色を見る余裕もなかったが、自然を生かして造られたゴルフコースは非常に美しくアートでさえある。季節ごとの風景、草木の移り変わり、鳥や虫の鳴き声にリフレッシュできるアウトドア・スポーツだ。

【男女・年齢を問わない】
ゴルフは老若男女を問わず一緒に対等にプレイできるということ。プロの世界でも2021年の「全米プロ」で50歳のフィル・ミケルソンが若い強豪選手たちを抑えて優勝した。こんなスポーツはゴルフ以外にはない。それはつまり、ゴルフが高年齢までプレイできる生涯スポーツであるということでもある。楽しみながら、1ラウンドで1~2万歩以上歩くことができるのもゴルフならでは。

【レベルなりの楽しみ方】
基本的に個人プレイなので、アマチュアは誰かと対戦するという訳でもなく、強いて言えば自分との戦いである。初心者・上級者もそれぞれの楽しみ方があり、コツコツ練習して得る成果に達成感を味わえる。また、ホールインは確率の世界なので、稀にではあるがプロのようなスーパープレイが体験できることも他のスポーツにはない要素だろう。

【コミュニケーション】
ゴルフは基本4人で、同伴者と一喜一憂しながらコースを回る。ほぼ半日、自然の中でリラックスしたコミュニケーションが楽しめる。そのため、ゴルフを通じて家族・友人や仕事関係など疎遠にならず付き合うことができる。

 仕事上で始めたゴルフだったが、いつの間にかその魅力にはまってしまった。30年後、90歳での「エージシュート」を目標に頑張ろうと思う。